THE POWER OF DREAMS

まぁ、いろいろ おいおい

静かの海と約束と 小川山

f:id:tamakko66:20180126233616j:image静かの海を登った

なぜ登ろうと思ったか

きっとみしかはこう答える

それはお兄さんと登るって約束したから!!

忘却の河

幻の光

静かの海

この3つをやるって約束して小川山に向かった

実は初めての小川山やった

 

忘却の河が2日で登り、幻の光2日登る

静かの海は‥それよりもかかった

始めたのは10歳 身長132くらい

最初上の左手スローパーのようなえぐれたところがどんなに伸ばしても届かなかった

あまりの出来なさに  無謀なんじゃないかとトライすらおこがましい気持ちになった

そして懲りずに春  静かの海をやりに行く

11歳 身長が136くらいになってた

なんと上のスローパーが届くようになる

凄く嬉しかった

でもそこから体をあげようにもパツパツでイマイチ引き上げられない

静かの海に もう少し強くなってからこいと言われた気がした

秋になって岩のシーズンがやってきた

また久しぶりに静かの海をためしに登りに行った

手も大きくなり 背も今は145ギリギリある

登れるかはわからないけど登れるという可能性が高くなった気がしてワクワク

そして登って落ちてきたみしかが嬉しそうに叫んだ

みしか大きくなって左手のスローパーみたいなところぴったり手にハマるようになった!出来るかも!!

マントル体制になっても引き上げられるようになってきた

 きょうは登りたいと言う気持ちが、もう登れるの確信になる

でもこのマントルが苦手みたいでその日は何回も落ちてきた

落ちるたびに岩を黙ってじーっと見つめる

落ちて 岩を眺めて 落ちて眺める 落ちてまた落ちて

そんな繰り返しが何日か続いた

そして台風の日   登りたいと言うみしかに今日登れないなら、またもう少し大きくなってからやろうと私は促した

みしかは  そんな私の言葉に首を横に振って、みしかは今日登れる!もうちょっとでマントル返せるんだから!!顔を真っ赤にして怒って言い返してきた

その日は雨が降ったり止んだり不安定で あまり登るには良くない天気

午後 急に少し激しく降ってきて、上弦の下で雨宿りした

マットももうビチャビチャで 岩も濡れてる

もうやめないとあかんよ台風来てるからと少し厳しい口調で私は話をした

みしかは黙って頷いた

しばらくたって少し雨がおさまる

岩が濡れてると言うのに みしかはまだ諦めない様子   また登りだす

私はマントルのところが雨で濡れてるから心配やった

あそこで滑ったらと思うとハラハラして見てた

マントルの上で左足をヒールにしてマントル返そうと一生懸命踏ん張っている

少しずつ  少しずつ  身体が上がって行く

登るだなんて そんなかっこいいもんじゃない 必死にしがみついて這い上がる  そんな感じで ゆっくりゆっくり少しずつ上がっている

そして動かなくなる 返して上がろうにもうまく返せない

ずっとウンウンしがみついてる

やっぱりダメか‥

そう思った時 一瞬身体が下がった

やっぱりダメなのか‥ そんな想いが私は一瞬よぎる

そのときガンバ!!!

 みんなの力強い声

いつの間にか 他の岩を登ってた人が走ってススポットしに駆けつけてくれた

ガンバ!!    ガンバ!!

また少しずつみしかの身体が上がる

ガンバ!!もうちょい!!ガンバ!!

その場にいたみんなの声援に押されて最後のマントルを返す

一瞬返した瞬間滑ってドキッとしたけど

ゆっくり少しずつスラブを上がって行く

濡れてるから慎重にゆっくりね

そして  ずっと見たかった景色を見れたハズが

曇ってて何も見えないよー     呑気な声

 

 

 

やっと終わった

 

 

あの台風直撃の日 あの場所で お逢いしたから人は ぶっちゃけ変人ですね  笑

でもうれしくて心強かった

ありがとうございます

 

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