はじめに‥
イガグリありがとう
J師匠本当にありがとう
クライミングをはじめたばかりの頃
まだ出会ったことのない岩の話をたくさん聞いた 花崗岩とか石灰岩とか岩には色んなタイプがあって、グレードっていうのがあるんだよ10級9級8級7.6.5.4.3.2.‥そして日本だと1番上が5段かなぁ
トポという存在すら知らなくて、うちばきで見よう見まねで岩をしてたそれくらいのものやったから
始めて行ったジムの先生のお話は
みしかにはすごくわくわくするお話ばかり
5段って凄いの?
5段はうーんそうだね、5段登るのはバケモノだよ
バケモノ!!
みしかバケモノなってみたい!
登ったらどんな感じかな!!みしか知りたい!!登る!!
みしか5段まで出来るようになったら、あの海からやるやつとか、ながーい山の中ずっと登って帰りモモンガみたいなので飛んで帰るのとか、色んなのできるようになるかなー
5段っていいね!楽しそうだね!!
嬉しそうにぴょんぴょん跳ねて言ってました
5段は何なのか全く知らない
でも、きっと全てはここから始まったと思う
年始に寂滅をやりにいこうと話になり3年ぶり恵那に行きました
でも寒すぎるのと上部はもう少し背が伸びてからやった方がいい、みしかの判断でやめにする事に
他にやりたかった滅度、入滅を見たら
入滅のラインは左に行く綺麗なラインだから先にやりたいなぁ みしかが言ったので
これで年初めのやる課題が決まったのでした
でも‥下地めっちゃ嫌やなぁ😱
年始の時は、イガグリは登る予定ではなかったのに、みしかが頑張ってるからと極寒の中一緒に付き合ってくれたのが嬉しくて本人頑張ってたけど、この課題は下部から悪くて、みしかがかなり苦手としてる動きも入っており全然歯が立たなかった
だけど今回の課題は短期集中してやったら出来ると感じたらしく
二週間後の三連休の日に行くと決め、その日までアングラ行った時に自分でそこの動きに似た課題作ってコソ練してたらしいです
それとビーストメーカー
すごい執念や
待ちに待った3連休、深夜出発することにした
急遽出発2.3時間前にJ師匠に連絡し、ハイキングと称してまたまた拉致
拉致した上に全行程を運転してもらう🙏
着いたのは朝方で
みんなで一眠りして目が覚めたら、何故かたまっこは頭が異常に痛かった
やばい、たまっこ入滅しそう‥
でも、ここまで来て帰るのは私も嫌なんでとりあえず入滅に向かう
着いたのはお昼、ちょうど入滅の場所はとても暖かくてポカポカいい天気
こんなに暖かいとなぁ‥岩を触ってみしかは渋い顔、岩あまり良くないなぁ‥と言う
けど頭が痛くて横になりたかった私には、暖かいのはとても有り難い
みしかは少しやって、気温が下がるの待つというので、たまっこはその間ひたすら寝ることにする
まぁ寝るというより、辛過ぎて倒れてたんやけど‥
マジで辛かったから
しばらくすると少し風が吹いて少し気温下がったかも!
と言われ、みしかの方に頭を向ける
私は朝よりも頭が痛いどころか吐き気まで出てきたから起きられなくて、目だけ開けてウンウン返事をした
みしかやるからね!
と言われたけど、もう起きるのが辛すぎるのと、どうせ始めの方で落ちるだろうという思いもあって撮影はしなかった
だけど止まらなかった所が止まり、一歩一歩、一手一手進んでいる
とうとう縦に走ってるクラックみたいなところまで行ってしまい
えっ?!これは流石にマズイとバッと起きたけど、思ったように身体が動かんし、もうホンマにパニックになって何をしたらいいかわからん
とりあえず、J師匠!!みしかが上にいる!!と無我夢中で叫ぶ
上手く動けんし、みしかが危ないしで、もうわけわからんくなってた
そこに、すごい勢いで慌てて来てくれたJ師が、たまっこマット!!と叫んだから、やっと我に帰り慌ててマットを引いたけど、それも身体が震えて上手く引けず、
情けなや
全く意味をなさない場所にミニマット1枚‥
そう‥普通のマットもあったのに1番小さいミニマットを選んでしまった私
必死な顔してJ師が、岩から落ちる覚悟でスポットしにきてくれた
ほんまにごめんJ師
いつも私がマットを全く移動させないから、太刀も、夜叉も、十六夜の時も、2人しかいない時は、みしかいつも強制的にノーマット状態になっている
申し訳ないけど、今回もまたや
でも怖いんだよね‥マット移動するの
上から落ちてきたらどうしようと考えて足がすくんでしまう
私の身勝手な言い分やけど‥‥
みしかは、結構足の力を吸われたみたいでマントル返すために身体を持ちあげようにも足が空回り、でもここで落ちたら2人とも岩から下へ真っ逆さまだ
ほんまにマズイ
おねがいだから‥ひたすら登って欲しいと強く願った
あーやばい足に力が入らない、ズリズリ行く、土が溢れてくるよ、力のない声で何か言ってひやっとさせるみしか
(最後のマントルのところ)
土がパラパラ落ちてくるし、見てるこっちだって泣きそうになる
時間が長く感じた
登れた瞬間、登った嬉しさというよりも
本当に2人に怪我がなくてよかったという安堵しかない
もう本当にそれだけ
今までで、1番怖かったわ!!!
やっほー!とニコニコ顔のみしか(最近登れたの全部雨だったもんね)
J師が、みしかよかったね!頑張ったね!と上にいるみしかに声をかけてくれて
みしかは、じゅんにーここ気持ちいいね!さいこー!!ワイワイ話ししてるけど
私は上にいるのを見届けて無事やとわかったら、もうここにいるのは耐えられなかったので、早々に降りることにする
2人にマットとか荷物を持ってきてもらえるようにお願いし、
嘔吐と頭痛を耐えながらふらふら何とか下に降りて青空の下横になり、2人を待ってはいたけど
中々降りてこなかった
後で聞いたら面白そうなスラブ見つけて遊んでいたみたい 笑
楽しそうに降りて来たから、きっと2人とももっと遊びたかったんやろうな
ゆっくり遊べなくてごめんね
それと、みしかに動画見せてと言われ動画も撮ってないし、写真は一枚だけと言った時の顔も‥😱😱😱
ほんとごめんよ
帰り道、取り敢えず2人に薬を買って来てもらい、J師は翌日仕事が早朝やというのに、また運転してもらい、私は後ろで横になってただひたすら寝てました
お祝いと称して諏訪湖サービスエリアで諏訪湖と街が一望できる場所でご飯食べたけど、私は全然ダメ 健康が1番だなとしみじみ
そうそう、サービスエリアのトイレの鏡の前で
登ったけど‥何も変わってないよなぁ‥
変わってないどころか、みしか入滅しちゃったよ‥
とブツブツ言いながら自分をチェックしてちょっと残念そうやったのが、アホというか何というか大きくなっても根っこは変わらないなぁと思ったのでした
年明け早々に入滅したから、急いで復活の魔法を唱えないといけないそうです
それはマズイね
うーん、やっとスタートラインに立てたのかな
ここから‥ ここからやね、みしか